パスタと一緒に
はじめに
今や日本の「国民食」としてすっかり親しまれているパスタ。レストランでも、おうちでも、手軽にいろいろなパスタを楽しめるようになりました。今度は、『テルマエ・ロマエ』等で知られる漫画家ヤマザキマリのエッセイ『パスタぎらい』で“現代の世界中の料理のなかのパスタ”を、池上俊一『パスタでたどるイタリア史』では“イタリア史のなかのパスタ”を味わってみるのはいかが?
まとめ
『パスタぎらい』には、パスタに関する記述も多く登場します。日本でいうところの“素うどん”にあたるアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ。“日本の洋食=加熱したケチャップ説”のもと、ナポリタンがイタリア人の困惑を乗り越えたエピソード。では、ペペロンチーノやナポリタンはいったいいつ、どういう経緯で生まれたのだろう?と気になったら『パスタでたどるイタリア史』をひもといてみてください。ヨコ(地域)の軸と、タテ(時間)の軸とで、文化を比較・相対化するおもしろさを体験できるはずです。