日曜日, 4月 28, 2024

会社名  :株式会社ジブンジンブン

設立   :2024年4月1日

ホーム一冊より二冊図書館を知る

図書館を知る

はじめに

皆さんは最寄りの図書館をパッと答えられるでしょうか?図書館はもちろん知っているけれど、普段の生活で利用することはあまりないから場所は知らないなぁという人も少なくないでしょう。そして図書館が何をしているかと言われれば、本の貸出以外はよく分からないという方も少なくないのでは?ですがそんな図書館には本を通じて私たち市民の知的活動を支えるという大きな大きな使命があります。広く知られている本の貸出だけが図書館の責務ではありません。ではどのようにその使命を達成しているのか。是非リアルとフィクションの両側から触れてみませんか。

『読みたい心に火をつけろ!』

著:木下通子
岩波ジュニア新書

筆者は埼玉県の高校図書館司書教諭。学校図書館司書のお仕事の中身や、ビブリオバトルの普及活動、図書館フェスティバルについてなどが、折々のエピソードとともに語られます。筆者は、図書館の利用者たち──本を読むのが苦手な生徒、進路を決めかねている生徒、教材研究に迷っている教員などなど……──と、どのようにコミュニケーションし、「じゃあ、読んでみようかな」の一言を引き出すのか。貸出カウンターを飛び越えて届く、司書の熱い思いを受け止めてみて!

『お探しものは図書室まで』

著:森島恒雄
岩波新書

それぞれ異なる悩みを抱えた5人の人物は、ひょんなことから町の図書館に足を運びます。図書館なんて利用するのはいつ以来だろうと棚を眺めていた彼らが、少し不器用な司書さんに紹介されたのはジャンルも形式も異なる本。そうした本は彼らにとってどんな意味をもつのでしょうか。「図書館」という知は決して形式張ったものではなく、本を通じて私たちの普段の生活にも関わってくるものなのです。図書館に閉じることのない彼らと本とが織りなす色模様を是非お楽しみください。

まとめ

図書館を利用する人に向けてのおすすめ本の紹介・調べ物のサポートを行うレファレンスサービスなど、図書館が提供するものはまさしく本を通じた知的生産活動のサポートに他なりません。もちろん手軽に調べたいときには手元のスマホやパソコンを用いて検索することもできます。ですがぼんやりと気になることを調べたり、より信頼できる情報にアクセスしたりするには、令和のこの時代にあっても図書館に勝るものはないのではないでしょうか。そしてその信頼を支えているのは、図書館に務める司書さんであることは間違いのないことでしょう。ぜひ最寄りの図書館がどこにあるのか、そしてレファレンスサービスを提供しているか確認するところから、始めてみませんか?