快感に溺れる
はじめに
今日、「スマホ依存症・ゲーム依存症」と世の中を賑わせる依存症は、最近のものでは決してありません。古来から人は様々な形で快楽に溺れ「依存」してきました。酒ができたのも、薬によって痛みを消してきたのも、かれこれ千年以上前の話です。では「依存症」とはなんでしょうか。小説と学術書から切り込みます。
まとめ
『今夜、すべてのバーで』『快感回路』はそれぞれ異なる方法で、依存症患者の内部に切り込みます。前者は主人公小島容の自意識に、後者は患者の脳内の生物学的現象に。二冊を合わせて読むことで、異なる観点が彼らの中でどのように絡み合っているのかが、うっすら見えてきます。
さらに依存症は社会的な環境が作り上げる側面があるとも言われています。依存症はいったいどういったものなのか、是非ここから自分なりの理解を作り上げていってください。