島を知るために
はじめに
そもそも島とはなんでしょうか? 島国日本(の本土)に住む人々は、自分たちの足元が島であることをあまり意識しません。ここでは島に関する専門書と小説を1冊ずつ取り上げます。1冊目が島々を外側から観察する本とすれば、2冊目は島の内側の視点をもたらしてくれる本と言えるでしょう。どちらも、(本土の)日本人にとっては身近にありながら遠く感じる島々を、より現実的に感じられる著作となっています。
まとめ
ふだん大陸・本土の視点からは忘れられがちな島という存在。しかし小さな島々にも豊かな自然があり、それと同じく豊かな人々の営みがあります。皆さんもこれらの著作を読んで、自分の身近にある島に目を向けたり足を運んだりしてみると、また新たな発見があるかもしれません。ひるがえって、わたしたちが暮らす日本列島の「島らしさ」――そんな側面を考えるのも面白いでしょう。