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調査1:分からないことを調べに行く

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調査1:分からないことを調べに行く

人文学の世界でも、文献調査にとどまらず、研究のために自分の行動範囲から外へ足をのばす必要がある場合もあります。

足を動かす

代表的なものとしては、人類学や地理学などで行われるフィールドワーク[1] … Continue readingであったり、社会学などで行われるある主題の関係者へのインタビュー調査などがあります。その他の分野でも、特定の地域にしか存在しない郷土資料や、ある博物館・美術館などに所蔵されている資料・作品などにアクセスする場合、あるいは専門家への聞き取り調査など、外に出かける機会は少なくありません。

実証的なデータが既存の資料からは得られない場合、特定の個人や集団へのアンケート調査など、必要なデータを自ら収集するような研究手法もあります。大学に在籍しない個人で行う研究となると、このような方法は金銭的にも立場的にもさまざま制約がありますから、そう簡単なことではありません。

個人研究のハードルの高さは、実地で行う調査に対しても同じことが言えます。しかし、実地調査から得られる収穫も少なくないのです。もし研究に注ぐ余力と情熱があるのであれば、実地調査はおこなってみる価値があります。

調査の流れ

調査に必要なスキルはさまざまあり、その細かな内容をここで述べることはできませんが、基本的な流れを書き留めることにします。

実地調査はまずは人にコンタクトをとることから始まります。地域調査であれば、もっとも基本的にはその地域の役場から取っ掛かりを得られることが多いです。このようなテーマに興味があり、このような人に話を聞きたい、といった場合に人を紹介して貰える場合もあります。

なんらかの資料や作品などを探している場合には、図書館・博物館に直接連絡することも近道です。博物館などに事前にコンタクトを取っておけば、関連する資料を探してもらえたり直接伺って詳しい話を聞けることもあるでしょう。

また、前の章でも紹介したように、地域の情報を見聞きするうえでは現地でしか読めない新聞やフリーペーパーなども役立つことが多々あります。新聞のアーカイブはたいてい現地の図書館で探すことができます。時間に余裕があるなら一度は立ち寄ることをおすすめします。

事前に期待していた情報を得られるだけでなく、思いがけない新しい事実に出会えることが実地調査の醍醐味でもあります。そのさい重要になるのは人とのコネクションです。ふらりと立ち寄った店で面白い話を聞けた…ということもありますから、人と話して損することはありません。面白い話を引き出すには、こんなことを調べています、と簡単に説明できることも重要です。

References

References
1 フィールドワークは、ある調査対象について学術研究をする際に、そのテーマに即した場所を実際に訪れ、その対象を直接観察し、関係者には聞き取り調査やアンケート調査を行い、そして現地での史料・資料の採取を行うなど、学術的に客観的な成果を挙げるための調査技法である。

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