図書館での本の探し方

図書館では十進分類法[1]日本の図書館で広く使われている図書分類法で、1~9の数字を用いて分類し、どの区分にも属さない全般的なものには0を用いる分類法です。に従って蔵書が整理されており、関心に近い分野の文献を広く見ていくことが、知識を手に入れる有効な手段となります。タイトルだけ見れば関連がなさそうな資料でも、目次や索引、参考文献欄に関連する情報が隠れていることもあります。ですから、興味に少しでも近い内容の本はどんどん手にとってみることが大切です。

ちなみに、インターネットがなかった時代には、参考文献はほかの著書に引用されている文献から探す、というのが研究における常套手段でした。こうした検索方法は、芋ほりのときに地表に伸びた芋づるをたぐり寄せるのに似ていることから、芋づる式検索法と呼ばれています。

芋づる式のイメージ

資料とインターネット

最後に、大規模な図書館には過去の地域紙や全国紙などの新聞、行政資料、地史などの地域資料が一通りそろっています。特に地域に関する情報を探すにあたっては、地史や地方紙は重要な資料になります。図書館によっては、過去の新聞の見出しなどをパソコン上で検索するサービスも提供されていることがあります。

加えて、学術系のデータベースには図書館も加入していることがあります。例えば、日本の辞書・事典類、古典籍を横断的に検索できる「ジャパンナレッジ」や雑誌記事の大規模データベースである「大宅壮一文庫」といったサービスへは、図書館のインターネットを通じてアクセス可能な場合があります。その他どのようなサービスが受けられるかは、窓口に問い合わせてみましょう。

References

References
1 日本の図書館で広く使われている図書分類法で、1~9の数字を用いて分類し、どの区分にも属さない全般的なものには0を用いる分類法です。