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構想1:人文学的な営みとは?

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構想1:人文学的な営みとは?

「科学とは何か」

そもそも、科学的である、人文学的であるとはどのようなことでしょうか? 人文学的な営みを理解するために、まずは「科学とは何か」について考えていきましょう。

科学とは、反証可能であり、絶対的な正しさをもつものではなくその時々に確からしいとされている真実に近づいていくもの、と考えられています。誰からも誤りを確認することができないようでは科学とは呼べません。裏を返せば、誰が見ても同じ結論が得られるようなもの、専門的な言い方をすれば再現可能・実証的・客観的な事実を追究していくことが、近代的な科学の営みであり、その上に数学や物理学などの成果がうち立てられてきました。

ですが、人文学は必ずしも実証可能なものを扱うとは限りません。詳細は省きますが、むしろ、近代以前から学問として扱われてきた分野のうち、実証可能でないものを扱う分野が人文学として包摂されてきた経緯があります。これは「人文」つまり人間の知的な営みが、数式のような客観的なモデルでは必ずしも記述できないことを意味しています。

とはいっても、人間の培ってきた思想・芸術・精神は、それ自体人間の知的探求心をくすぐるものであり、探究に値するものです。ですから、実証的ではないにせよ、その時代・その地域の正しさと向き合いながら多くの人々が探究の成果を積み上げてきました。