火曜日, 5月 28, 2024

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設立   :2024年4月1日

ホーム一冊より二冊揺れ動くキリスト教・カトリック教会

揺れ動くキリスト教・カトリック教会

はじめに

世界史や現代社会、政治・経済を学んでいると、「キリスト教」がよく出てくることに気付くことでしょう。2,000年以上前に生まれ、現代でも影響力の大きいキリスト教ですが、決して常に安定していたわけではありません。一言でくくられがちな、キリスト教」が揺れた時代には一体どんなことが起きていたのでしょうか。

『聖書VS世界史』

著:岡崎勝世
講談社現代新書

「旧約聖書に記されている人類の歴史がどうやら、史実と合わないらしい......」そうした危機感を覚えた中世から近代にかけての神学者たちは、どのようにして聖書と「歴史」との折り合いをつけようとしたのか。聖書の世界に縛られながらも、次第に明らかになっていく現実を乗り越えようとしたのは一体どのような人たちだったのか。ワクワクハラハラではありませんが、この本からは彼らの努力の跡や息遣いが聞こえてくるようです。

『魔女狩り』

著:森島恒雄
岩波新書

罪のない女性を「魔女」にしたてあげる魔女裁判は、16世紀を中心として広くヨーロッパで巻き起こった現象です。その背景にある中世ヨーロッパ社会における法皇の立ち位置、13世紀以降に発生する異端運動こそが、魔女裁判の軸を支えていたと筆者は述べます。そして魔女裁判を実際に動かしていたのは、果たして魔女を信じてしまうような知識のない無学な人たちであったのか。魔女裁判が必要とされなくなったのは果たして近代的自我の目覚めゆえなのか。魔女裁判の誕生・興隆、そして終焉を活写した名著です。

まとめ

今回取り上げた2冊は、長い「キリスト教」の歴史の中でのあくまで2例に過ぎません。2,000年以上も間、様々な出来事で揺れ、そのたびに変わりながら、形を変えることもありながらキリスト教は続き、現代社会に息づいています。彼らの歴史と変化を知ることは、社会の一角としての「キリスト教」を知るだけでなく、不安定な時代を捉え直して変わっていくヒントを得ることに繋がるのではないでしょうか。