ある程度前提知識を手に入れたら、本格的な調査段階になります。手当たり次第に文献を漁るのも一つの手ですが、できればなるべく信頼のおける文献にあたることが望ましいです。ここでは、インターネットとインターネットの活用法について解説します。
信頼のおける情報とは?
図書館に行かなくてもインターネットで情報が手に入る時代ですが、信頼のおける情報を得るにはやはり検索技術が必要になります。信頼のおける情報とは何か?をここで考えてみると、官公庁から出された資料や、大学や博物館などの学術機関が出している情報がこれにあたります。
こうした機関は多くの場合、go.jp(政府)やac.jp、edu.com(学術機関)といった独自のドメイン[1]「インターネット上の住所」のことで、Webサイトがどこにあるかを判別する情報です。を持っています。多くのインターネットブラウザにはURLを指定して検索する機能が付いていますので、たとえばGoogle Chromeであれば、”○○ site:go.jp”と打って検索してやれば、○○に関する政府機関の情報だけを抽出して検索することが可能です。
このような方法は資料をキーワードごとに総覧的に検索できるという利点があります。しかし、より整理された情報群があるならば、そちらを活用したいものです。情報を探すことに特化して整理されたデータ群はデータベースと呼ばれます。
ネット上には学術系かどうかを問わず、かなり多くの分野のデータベースが構築されています。人文学に関わるデータベースは実践編で詳しく紹介したいと思いますが、ここではあらゆる調査に役立つもっとも基本的なデータベースサービスを紹介します。
References
↑1 | 「インターネット上の住所」のことで、Webサイトがどこにあるかを判別する情報です。 |
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