研究内容

学問概要

宗教に関わる問題は何でも、学問の立場から扱います。宗教哲学や宗教社会学の強い他大学に比べ、東大はバランス型かも。死生学・応用倫理センターも接続しています。また、学内には倫理学・インド哲学仏教学・イスラーム学・中国思想文化学など様々な隣接分野の研究室があるため、誰に教わりたいかという視点で幅広く探してみてください。

基本的な書籍

入門書として、
島薗進・葛西賢太・福嶋信吉・藤原聖子編『宗教学キーワード』(有斐閣、2006年)
石井研士『プレステップ宗教学』(弘文堂、2020年第3版)
島薗進『宗教学の名著30』(ちくま新書、2008年)
島薗進『大学4年間の宗教学が10時間でざっと学べる』(KADOKAWA、2019年)など。
宗教社会学だと
井上順孝編『宗教社会学を学ぶ人のために』(世界思想社、2016年)。

留学

海外の事例を扱う場合は留学する人もいます。なお、文学部では「布施学術基金」による海外出張への助成金があります。

時間割・授業

「宗教学宗教史学」という名前が象徴するように、大きく言えば理論と個別事例のそれぞれについて授業・ゼミがあります(フィールドワークも選べます)。そのため、個々の関心に応じてバラバラの時間割になり、他の学部や専修に顔を出す人も多いですが、卒論に向けた「プレ卒論ゼミ」「卒論ゼミ」には全員が参加します。自分が扱っている事例に限られない、「宗教」という場で共有しうる問いを開いていくことが求められます。

卒論

「○○教」という形で実体的に宗教とされるものから、「××って“宗教”っぽくない?」というように機能的に「宗教」に近い役割を果たすと考えられるものまで、時代・地域を問わずテーマ設定を行うことが可能です。過去の卒論・修論・課程博士論文については研究室のサイトで題目を一覧することができます。

高校までの繋がり

高校までの勉強との繋がり

高校教育では、倫理・世界史・日本史・地理が宗教に関わってきます。藤原聖子先生による岩波新書『教科書の中の宗教』(2011年)は、高校で用いられる教科書の分析を通じて、宗教学という営みがどのようなものかを示している本なので、読んでみると面白いかもしれません。

受験で必要な科目

どれを選択してもよいと思います。

進路

就職先・大学院進学

就職先の分野は幅広く、特に偏りがあるわけではありません(研究室サイトに例が挙がっています)。年にもよりますが、一学年15人中3人程度が学部から大学院へ進みます。

関連する資格

宗教文化教育推進センターが実施している「宗教文化士」の受験資格を得るために必要な授業の単位が取得できます。なお、東大では中学校・高等学校教員「宗教」の免許資格を取得することはできません(2021年4月現在)。

学生の声

楽しいこと

古今東西さまざまな宗教や「宗教っぽいもの」を通じて、同じだけの数の人間の営みに触れることができます。

できないとつらいこと

自らが何かしらの宗教に属している場合も、そうではないと自認している場合も、自分の価値観や立場には意識的であろうとする姿勢は求められると思います。研究対象が近くても遠くても。

その他

学費・研究費用

文献調査でもフィールドワークでも、他の人文系学問と同様に個人での調査費用が掛かります。宗教学特有の何かがあるというわけではありません。

公式HP

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