研究内容

学問概要

様々な古典テクストの読解を通じ、長くつちかわれ伝えられてきた思想を抽出することが倫理学です。東大倫理では、和辻哲郎以来、伝統的に西洋思想史・日本思想史両方の研究をすることが推奨されていますが、とくに日本思想史(神道・国学、日本仏教、日本儒学など)の研究を専門的・総合的に行えることが本専修課程の特徴といえるでしょう。

基本的な書籍

講熊野純彦『西洋哲学史』(講談社、2011-2012)
熊野純彦『現代哲学の名著』(中央公論新社、2009年)
賴住光子『さとりと日本人』(ぷねうま社、2017)
古田徹也『不道徳的倫理学講義 人生にとって運とは何か』(筑摩書房、2019年)
竹内整一『日本思想の言葉』(KADOKAWA、2016)

留学

学部在学中に留学するひとはほとんどいません。西洋思想史の研究をする場合でも、まずは研究対象であるテキストをじっくり読み込むことが求められます。資料は研究室・図書館に豊富に所蔵されているので、それらをどんどん活用してください。

時間割・授業

先輩や先生と一緒に指定されたテキストを読み、その思想について発表する演習授業(ゼミ)が中心です。演習授業では、西洋・東洋の古典を取り扱います。また、3年次には、西洋・東洋において、これまでにどのような思想が展開されてきたのかを説明する概論の授業(必修)がありますが、それ以外は比較的自由です。

卒論

古典とじっくり付き合い、隅々まで読み尽くして考え抜くことが一番大切です。卒論のテーマとして自分の問に応えてくれるような一冊を選ぶ体験というのも、なかなか味わえないのではないでしょうか。それさえできれば、西洋・日本を問わず、幅広いジャンル・時代の書物・思想を自由に取り扱うことができるのが、倫理学専修の特徴です。

高校までの繋がり

高校までの勉強との繋がり

高校にも「倫理」という科目があります。また歴史の授業で過去の思想家や文化人の名前に触れた方もいるでしょう。倫理学専修では、そうした思想家たちが残した古典を読み込み、彼らが何を考え、何を言おうとしたのかをすくい取るような作業をしています。また、「国語」の授業で読むような日本の古典作品も対象としています。

受験で必要な科目

特にないですが、国語は真面目にやっておいて損しません。日本の研究をするなら古文漢文は読めた方が良いでしょう。

進路

就職先・大学院進学

就職先は、官公庁、金融保険会社、ベンチャー企業など様々です。大学院に進学する人も毎年数人ほどいます。

関連する資格

人文学科では教員免許(社会・地歴公民・国語・英語)が取得できます。大学院では中学社会・高校公民の教育免許(専修)が取得できます。

学生の声

楽しいこと

研究室にも本がたくさんあるので、本に囲まれて暮らしたいひとは向いていると思います。長い議論を堪えて生き残ってきた古典を囲んで、先生や先輩、同輩たちと一緒に議論をしていると、思わぬ視点が手に入ることもあり、本の読み方も深まります。それで、本を読むことがますます楽しくなります。

できないとつらいこと

古典や英語の授業を思い出してみると、初めのうちは何が何だかわからず辞書を引いたり教科書を覚えたりしていたことがあるんじゃないかと思います。古典を読むのも同じことで、全くわからない内は辞書を引いたり解説書を読んだりしないと歯が立たないことも……

その他

学費・研究費用

通常の学費以外で特に必要になることはありません。ただ、書籍代は惜しまない方がいいでしょう。図書館・研究室にも所蔵されてはいますが、争奪戦に負けたり書き込みができなかったり。借り物には制約が多いので、買った方が楽です。大学院に進学しても、一番かかるのはたいてい書籍代です。

公式HP

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