自己責任
「あなたが努力しなかったせいだ」「他の人は必死にやっている」、そういったセリフと共に「自己責任」という言葉はどこでもかしこでも聞かれるようになってきました。公共サービスの限界が近づいていて、自助努力という言葉を聞いたことがある人も多いかもしれません。どうして自己責任という言葉で片付けられてしまうのでしょう。どうして文句を言うことがいけないことなのでしょう。明治と令和の日本は「自己責任」を考える格好の材料かもしれません。
『生きづらい明治社会 不安と競争の時代』
みなさんは明治時代についてどんな印象をもっていますか?「富国強兵を目指して国が強くなっていく」「西欧化が進み人の暮らしが良くなっていく」、確かにそういった側面もあったでしょう。ですが一方で2021年の今よりも激しく「自己責任」が叫ばれた時代でもあったのです。通俗道徳と呼ばれる「自己責任」がどのように当時の人々の心に入り込んでいったのか、この現代にすかして見ると面白いかもしれません。
Book Info →『みんなの「わがまま」入門』
#MeTooやBLMなど社会運動やデモを起こすことが重要だと分かっているけれど……気後れして参加することができない筆者とともに、家で、学校で、会社で「わがまま」の声をあげることの意味について考えてみましょう。「自分のせいだろ!」と言われてしまうかもしれない中で、どうして「わがまま」を言い続ける必要があるのか。どうすれば「わがまま」が言いやすくなるのか、何でもかんでも個人の責任にされてしまう現状に小さな一石を投じます。
Book Info →二冊を読み合わせる
どのようにして「自己責任」という考え方が生まれ、われわれを縛り付けているかというところに二冊の本を読む際は着目して欲しいと思います。もちろん自己責任を批判することは、責任を一切負わないこととは違います。
むしろどうすれば自分の行動に責任をもてるのか、責任を負いきれない部分についてはどう立ち向かえばいいのかを考える、ポジティブな態度が必要なのではないでしょうか。







