まとめ
二度目の実践となった今回は、前回のアトラスで行った問い立てに加えて、他の人がたてた問いに対しても問い立てを繰り返すことで人文学の営みをさらに深く知ってもらう取り組みを行いました。
具体的には、ある人が神戸新聞の地方面に対して「どうして人はこんな細かい段組になっている新聞をスラスラと読むことができるのだろう」と問いを立てたとして、それに対して「新聞はどんな国でも同じような作りになっているのか」とさらに問いを立てていくような作業です。
まずはテクストに対して気づいたことや不思議に思ったことを付箋に書いて貼り付けてもらい、その後他のチームが立てた問いに関連する気づきや問いを付箋に改めて貼り付けました。
今回の取り組みについてはアンケートでも
「立てた問いの性質、特徴について考えたのが新しかった」
「身近だけど考えた事がなかったものからどんどん発展していくのが面白かった」
といった回答が見られました。気づきや疑問点をそのままにしておくのではなく、どんどん予想もしなかった方向に気づきが展開していくことを楽しんでいただけました。
実際、人文学の研究においては最初に立てた問いや興味関心がそのまま研究に結びつくことは稀で、しばしば人と議論し、調査をすすめる中でトピックが絞られていきます。
そうした些細な気づきからテクストが広がっていくこと、自分の興味関心について深ぼっていくことを体験することができました。
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