研究内容
学問概要
特定の国・地域について、歴史や政治経済、文学や思想、芸術など、たくさんの切り口から学ぶことができる学科です。東京大学の場合は9つのコースがあり、ロシア東欧コースであればシベリアから中央アジアやジョージア、チェコやポーランドまで、イギリスコースであればニュージーランドやカナダまで、各コースが幅広い地域とテーマをカバーしています。
基本的な書籍
エリア・スタディーズ『○○を知るための○章』シリーズ(明石書店)
留学
大学の交換留学プログラムを利用すれば、アメリカやイギリス、中国、ロシアなど世界各地の協定大学に長期(1年)留学することができます。また、教養学部は短期の留学プログラムも充実しているため、1ヶ月程度の語学留学やサマースクール、2週間程度の国際研修などのプログラムに参加することもできます。
時間割・授業
進学内定後、北米、ロシア東欧、イタリア地中海、アジア・日本などの9つのコースに分かれます。外国語が非常に重視されており、3・4年生で必要な76単位のうち、22単位は語学の授業を履修する必要があります。その他、各コースの地域の歴史や政治、文学、芸術などに関する授業が開講されています。興味に応じて、他地域や他学科の授業を履修することもできます。
卒論
多くのコースで、研究対象地域の言語で卒業論文を書くことが求められます。テーマ設定は自由度が高く、対象地域の文学、歴史、政治や外交関係、文化(食・音楽・映画等々)など例年幅広いテーマの卒論が執筆されています。修論・博論タイトルは地域文化研究専攻のWebサイト、卒論タイトルは各コースのWebサイトから閲覧できます。
高校までの繋がり
高校までの勉強との繋がり
特定の地域を多角的に研究するという性質上、世界史・日本史や地理(とくに地誌)、倫理・政経で扱われるテーマ、文学作品や音楽、芸術作品(絵画や映画、造形芸術)なども関わってきます。また北アメリカやイギリスなどの英語が主に使用される地域について研究したい場合には、とくに英語を使う機会が多くなるでしょう。
受験で必要な科目
特になし。
進路
就職先・大学院進学
卒業生は、官公庁、通信、マスコミ、金融、コンサルなど、幅広い分野に就職しています。また、近年では2割前後の卒業生が大学院に進学しています。大学院には他大学からの進学者や留学生も多いです。修士課程を修了した後は、上記のような幅広い分野への就職のほか、博士課程に進学する人もいます。
関連する資格
中学(国語・社会・英語)、高校(国語・公民・英語)の教員免許取得に必要な講義を受講できます。
学生の声
楽しいこと
ひとつの地域のスペシャリストになることを目指す過程で、さまざまな学問分野に触れることができます。一方で自由度も高く、他学部・他学科の授業に出て興味のある学問をさらに深く学ぶ人も多いです。それぞれのコースが少人数なこともあり、学生間の交流や情報交換がしやすいこと、先生方が学生の興味・関心分野に応じてくれやすいことも魅力です。
できないとつらいこと
外国語の重要度が非常に高いため、毎日地道に辞書をひいて予習・復習する積み重ねが必要です。なお、北アメリカやイギリス以外のコースでは、英語が絶対必要というわけではありません。入学時に選択した第二外国語と異なるコースを選ぶ人(例:フランス語選択→ロシア東欧コース)も毎年複数います。
その他
学費・研究費用
留学する場合は渡航費や寮費などの諸費用が必要ですが、大学や諸機関の制度を活用して補助金をもらえることもあります。一方で、国内で研究を進める場合、少なくとも学部生の間は、大学の図書館やデータベース等で多くの資料をまかなえると思います。
公式HP
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