「女性性の二面性」の幻想
はじめに
女性は一般的に「処女」と「悪女」の二面性がある、と言われることがあります。処女は他からの束縛を受けない不羈独立の象徴として、そして悪女は関わった人間を破滅させる魅力の象徴として。ですが、それはいずれも誰から見た時の二面性でしょうか。男性側から見た時に女性を都合よく扱おうという意図は込められていないでしょうか。そんな二面性について、少し立ち止まって考えてみましょう。
まとめ
「処女」と「悪女」の性質を知って、皆さんはどう思われましたか?自分の/誰かの性質が近いかも、これはそもそも二者択一されるものではない、全くもって間違っている...様々な感想と共に、女性の表象とそれが実生活に及ぼす影響に思いを巡らせてください。また今回は2冊とも”男性による、男性たちが描いた女性の性質の本”です。女性が表象する女性、創作上の男性性の描かれ方・役割、など別の視点から考えてみると、今回とは別の気付きがあるかもしれません。